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会津赤枝彼岸獅子

会津平野の雪も消え、田の畦(あぜ)が乾きはじめるとお彼岸を迎える時期になります。「暑さ、寒さも彼岸まで」と言われ、春彼岸を迎えると各地で彼岸獅子の笛や太鼓が聞こえてきます。

町無形民族文化財に指定されている赤枝獅子舞は、鞨鼓(かっこ)獅子舞といわれ、彼岸に踊ることから彼岸獅子と呼ばれています。

会津に伝わる獅子舞には、「東山天寧」「川南小松」「下柴」「荒久田」「猪苗代西久保」「大和田」「赤枝」等に伝えられているが、以前は20数組の獅子舞があったといわれています。

獅子舞の由来については諸説があり、「関柴の下柴」「東山の天寧」等から伝えられたとされるが定かではありません。

赤枝彼岸獅子舞の特徴として、最も所作が華やかで芸能化が進んでおり、荒々しさと野趣(やしゅ)にあふれた力量感あふれる舞として知られています。

伝承

この赤枝彼岸獅子を伝承しているのは赤枝青年会です。伝承者は皆、長男のみです。長男伝承であるがゆえ二男以下の者は参与できません。

これには理由があります。それは、他に舞の特技がうつされることは、悪疫削除の神力が衰えるものと信じられてたからに他なりません。伝承の鉄則は現在でも固く守られています。

赤枝青年会の会員は25名で、2月から約1ヶ月間ほど舞の練習を行い、彼岸入の初日は 会津若松市大町通り、彼岸入2日目は磐梯町大寺地区、彼岸の中日(春分の日)は赤枝地区を舞います。

彼岸の中日に行う赤枝地区では、早朝より約100戸の家々を回り、先祖の霊を慰め五穀豊穣を願う。

まさに、伝統芸能を愛する心と青年たちの情熱があってこそ、現在まで支えてきたに違いありません。

獅子舞の種目は16あり、「通り笛」から始まり「笛」で終わります。「通り笛」は家から家に行くまでの曲であり、「笛」は舞がすべて終わった時の曲です。

種目を決めるのは弓を持つ「弓持ち」がその都度決め、一つの舞が終わるごとにかけ声をかけます。(写真右 弓舞(弓くぐり))


舞の種目
1. 通(とお)り笛 三匹舞 9. 角(つの)かき大形(おおがた) 三匹舞
2. 三(み)ツ笛(ふえ) 三匹舞 10. ふりかえ 三匹舞
3. 打込(ぶっこ)み 三匹舞 11. 足見山見(あしみやまみ) 三匹舞
4. 雌獅子舞(めじしまい)(後・先) 雌獅子のみ 12. 角力(すもう)(後・先) 三匹舞
5. とわり舞 とわりのみ 13. 岡崎(おかざき) 三匹舞
6. 太夫舞(たゆうまい) 太夫のみ 14. くずし 三匹舞
7. のめり小形(こがた)   15. 棒がえし(ぼう) とわりのみ
8. 太鼓(たいこ)(つくばね) 三匹舞 16. 弓舞(ゆみまい)(弓くぐり) 太夫のみ

獅子頭と衣装

ここで、獅子頭と衣装についてふれておきたい。皆さんご存知だったでしょうか。獅子が着る衣装に描かれている鳳凰がそれぞれ違うことを。太夫ととわりが着る衣装の鳳凰はくちばしが閉じていますが、雌獅子が着る衣装の鳳凰はくちばしが開いています。くちばしの向きにもご注目いただきたい。(写真下)

また普段見ることはできませんが、太夫・雌獅子・とわりでは角の本数が違っています。

今年の彼岸獅子は注意してご覧いただきたいと思います。


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−お問い合わせ−

磐梯山慧日寺資料館

〒969-3301 福島県耶麻郡磐梯町大字磐梯字寺西38番地

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